ガソリン価格の決まり方 — 原油・為替・税・補助金の4要素
ガソリンスタンドで見る1リットルあたりの価格は、いくつかの要素が積み重なって決まっています。ここでは小売価格を左右する主な4つの要素と、それぞれが店頭価格に反映されるまでの「時間差」を整理します。
1. 原油価格(CIF価格)
ガソリンの原料は原油です。日本はそのほとんどを輸入しているため、産油国の情勢やOPECプラスの減産方針、世界の景気による需要見通しなどで原油価格は変動します。輸入した原油の価格に保険料・運賃を加えたものがCIF価格で、これが小売価格の土台になります。
2. 為替(円/ドル)
原油はドルで取引されるため、円安が進むと同じ量の原油でも円建てのコストが増え、ガソリン価格を押し上げます。逆に円高は価格を下げる方向に働きます。原油価格そのものが横ばいでも、為替だけで店頭価格が動くことがあります。
3. 税金
ガソリンには揮発油税・地方揮発油税(合わせて1リットルあたり53.8円、いわゆる暫定税率を含む)が課され、さらにその合計に対して消費税がかかります(税に税がかかる構造)。税額は固定的なので、日々の価格変動そのものは主に原油・為替・需給で生まれます。詳しくはガソリン税と暫定税率の仕組みをご覧ください。
4. 補助金(激変緩和措置)
原油高の局面では、政府が石油元売り会社に補助金を出して小売価格の急騰を抑える措置がとられてきました。補助の単価が変わると、原油や為替が動かなくても店頭価格が段階的に変わります。詳しくは燃料油価格の補助金の仕組みで解説しています。
店頭に反映されるまでの「時間差」がポイント
重要なのは、これらの変化が店頭価格に表れるまでに数週間の時間差があることです。原油や為替が動いても、製油所から卸、給油所へと在庫が流れる過程でならされるため、小売価格はゆるやかに追随します。この「遅れて追随する」性質があるからこそ、直近のトレンドから翌週の方向を見通す予測が比較的当たりやすくなります。本サイトはこの考え方にもとづき、来週の価格を毎週予測して検証しています。